人工透析で障害年金をお考えの方へ

1 こんなお悩みありませんか?

☑ 人工透析をしているため、仕事をできる時間が限られている

☑ 人工透析をし始めて収入が下がった

☑ 人工透析で障害年金が受け取れるのか知りたい

→人工透析についても、条件を満たせば障害年金の受給が可能です。

2 人工透析に関する障害年金の認定基準

 腎臓は、血液中の老廃物を尿に排出し、体内の水分や電解質を調整する役割を担う重要な臓器です。

 腎臓は、一度その機能を失うと、通常は回復することはありません。

 その一方で、腎臓に何らかの異常があっても自覚症状に乏しいのも特徴です。

 生命に危険があるほど腎臓の機能が衰えた場合は、人工透析を行い、人工的に血液からの老廃物の除去等を行わなければなりません。

 人工透析になる原因として最も多いのは、糖尿病性腎症です。

 そのほかに、IgA腎症や多発性嚢胞腎の病気があります。

 人工透析を病院で行う場合は、週3日、1回4~5時間程度が目安であり、大きな負担となります。

 そのため、障害年金の認定基準は、人工透析をしている場合は2級に認定されることになっています。

3 人工透析で障害年金申請する際のポイント

 糖尿病性腎症によって人工透析に至った場合、初診日は、糖尿病に関連して初めて医療機関を受診した日となります。

 そのため、人工透析を導入してから障害年金を申請する場合、糖尿病で初めて受診したのはかなり以前であることが多く、途中で通院をやめてしまう場合も多いことから、初診日の証明ができるかどうかが問題となります。

 糖尿病で初めて受診した病院にカルテが残っていない場合、様々な方法を検討する必要がありますが、あきらめる必要はありません。

 また、人工透析を導入した日から3か月を経過した日が、初診日から1年6か月以内である場合は、人工透析を導入した日から3か月を経過した日が障害認定日となる特例があります。

 この特例に該当するのは、急激に腎機能が悪化した場合、もしくは、腎機能が相当に悪化しているにも関わらず受診していなかった場合が考えられます。

 誤解されがちですが、人工透析による2級を目指して事後重症請求や額改定請求をする場合に、人工透析を導入してから3か月を待つ必要はありません。

4 人工透析と障害年金に関するQ&A

Q 人工透析をしている場合、フルタイムで働いていても2級に認定されますか。

 人工透析をしている場合は、就労状況に関わらず2級に認定されます。

 

Q 初診の病院にカルテが残っていない場合、初診日を証明するのにどのような方法が考えられますか。

 まず、初診の病院や診察券等、何らかの資料がないかを確認します。

 次に、受診した時期が古い病院から順番に受診状況等証明書を取り寄せ、その中に、初診の病院を受診した時期の記載がないかを確認します。

 当該記載が自己申告に基づくものであっても、申請時から5年以上前のカルテに基づいて書かれたものであれば、初診日として認められます。

 それも難しければ、初診の頃の事情を知っている第三者にその事情を書いてもらうことを検討します。

 主な方法は以上のとおりですが、そのほかにも、ケーズバイケースで様々な方法が考えられます。

 

Q 人工透析でも更新はありますか。

 人工透析でも更新はあります。

 腎臓移植を受けるケースもあるためと考えられます。

5 人工透析に関する受給事例

60代男性、腎不全

等級
障害厚生年金 2級
年金額
約150万円/年
ポイント

依頼者は会社員として働きつつ、腎不全で週3回人工透析を受けており、時間的・体力的にも、障害年金の請求手続きを進められる状況になかった。

不慣れな書類の準備・作成等も負担になるため、弁護士に手続きをご依頼いただき、ご本人としては必要最低限の対応のみで申請をすることができた。

その結果、2級の認定を得ることができた。

6 弁護士法人心にご相談いただく場合の流れ

⑴ 受付け

 フリーダイヤル(0120-25-2403)にお電話ください。

 

⑵ 聴取り

 障害年金業務の担当から、病名、症状、通院歴等をうかがいます。

 

⑶ ご予約・ご相談

 ご相談の時間を設定し、申請の進め方や見通し、費用等をご説明いたします。

 わからないことがあればお気軽にご質問ください。

 ご相談は原則として、当法人の事務所にお越しいただく形となります。

 

⑷ ご契約

 当法人にお任せいただくことをお決めいただいた場合は、ご契約となります。

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